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ハースストーン ビッグウォーリア解説

先日久しぶりにレジェンドに到達した。新レートシステムになってから初めて、通算で3回目、そして完全自作レシピでの初到達になる。勝率も62戦で76%とかなり高い。

これまでハースストーンはそこまでやり込むつもりもなかったけど、昔から好きだったビッグウォーリアが組める環境で、試しに組んだらかなり勝てたので楽しく回してたら気が付いたらレジェンド前だったので少し頑張ったという感じだ。せっかくなので現環境でのこのデッキを解説しようと思う。(前記事:マイナーデッキ紹介 ビッグウォーリア - シンプル趣味ブログマイナーデッキ紹介 ビッグウォーリア2 - シンプル趣味ブログ)

目次

  1. デッキ解説・各カード解説
  2. 各マッチングとマリガン
  3. このデッキの楽しさ

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レジェンド(2020/10/24)

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勝率とデッキレシピ

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1.デッキ解説・各カード解説

1-1.デッキ解説

このデッキのポイントは、序盤は相手をいなしし続け、ライフを守り、ボードをクリーンにして、7ターン目から学位授与式、8ターン目に不良学生、10ターン目に超次元断絶機でといった感じでマウントを取って相手を対応不可能にして押しつぶすデッキになる。

 大事なのはできる限り早い段階での大型の着地になる。デッキに入れている大型は強いので、出せば相手は対応に追われるし、続けざまに出し続けることで対応しきれなくなった相手は負けることになる。なお、こちらが相手の対応に追われ続け大型を出せないと、こっちが息切れして負けるので、どこかで割り切って大型を押し付けるターンが必要になる。(ここが一番重要で、見極めが難しい)

大型を押し付けた時に相手のボードにミニオンが残っているほどその大型は処理されやすくなるので、ボードのクリアはライフを守ることとも関連するが極めて重要になる。

そして大型を出したら、そいつでしっかりと顔を殴って早期決着を狙う。今の環境は強カードが多く、ランダムでカードを得るカードも多いため、少しでも相手が強カードを引く機会を減らしたい。「あの除去を引かれていたら」と温存は考えず、むしろ出す大型ミニオンを囮にし、やられてもすぐ次の大型を出して相手の手札の除去を尽きさせ、そしてデッキから追加の除去を引かれる前に倒しきることを意識する。相手は「あの除去カードを引いたらどうにかなる」という状況が多いはずで、そのタッチの差による勝利も発生しやすい。ここまで来たら除去カードも相手の挑発ミニオンの除去に使おう。

また、大型を押し付けても、相手が無視して顔を詰めてくる可能性もあるため、ライフを残すことも非常に重要。本デッキでは特に小型の除去が豊富なので、コントロール特有の「小型の相手ミニオンは泳がせて、増えたら全体除去で一気に処理し、除去を温存」という戦法は取らないほうが良い。

以上、ポイントは4つ。

  1. できるだけ早い段階で大型を押し付け、押し付け続ける(状況次第で無理をしてでも押し付ける)
  2. 大型を出したら顔を殴り、相手の対応の機会(ドロー)をできる限り減らし、早期決着を目指す。
  3. 大型を出した後に顔を詰められても大丈夫なように序盤から除去を出し渋らず、ライフを残す。
  4. 以上踏まえ、大型を押し付けるために、かつライフを守るために、ボードはクリアし続ける。
1-2各カード解説(入れているカード)
シールドスラム

小型除去・大型除去も可能な万能っ子。ただ温存し続けると肝心の場面で装甲不足になるので、ためらわず使っていきたい。特にこのデッキは毎ターンヒロパを打ってライフを稼ぐのも重要で、かつ、コントロールウォリのように終盤まで引きずらずに大型押し付けで早期決着するデッキなので、除去を温存する必要性も低く、1マナで処理できることに意味がある場合は積極的に使ってOK。

体育学の予習

最強カードの一角。1ターン目に使用できる場合は、相手の様子見などせずに使用しよう。1ターン早く急襲が使えるようになるのは大きい。カーガスが大当たりなので基本的にカーガスを引いたらそれ。他の当たりは「バタバタミイラ」「空駆けるトビウオ」「ヒポグリフ」「錆鉄騎の略奪者」「オートジャイロ」「躱し身のワーム」。一体で複数の小型ミニオンを除去できたり、挑発で顔を守れたり、相手ミニオンによる除去を強いたりできるカードは顔を守るのに最適。迷ったら小型を選びたい。後々の事を考えて「石頭」など選んでしまうと、後々なんて来ずに負けたり、後々の頃にはデッキの大型ラッシュで不要になったりする。基本は序盤のボードクリアを念頭に置こう。軽い急襲は最悪「無理強い」のコンボ起動にもできる。

右に剣を、左に盾を

今ウォーリアが生きられている理由の一つ。マリガン絶対キープカード(一部を除く)。小型の除去やディバシを剥がしつつ、装甲を付けられる。序盤にシールドスラムと合わせて使いやすい。有効な対象は「爆熱バトルメイジ」「図太い徒弟」「盾情可憐な女騎士」「魔法使いの弟子」「ソラリアン」などいくらでもいる。ただ、こいつらを見越して序盤に温存する必要はない。どんどん使っていこう。

旋風剣

重要な除去。「怒りの災厄」と合わせて6ターン目確定全体除去にしたり、ローグの隠れ身ミニオンを除去したり、無理強いのコンボ起動にしたりと、実は重要な除去。本当は4枚くらい入れたい。「魔刃嵐」は重いので微妙。マナが軽いため1,2ターン目から打てる、3ターン目に「叩きつけ」と、6ターン目に「怒りの災厄」と組み合わせられる軽さがこのカードの強さ。

ぶった切り

重要な除去。アグロ相手にはマストキープ。「右に剣を、左に盾を」で例に挙げた通り、最近はヘルス2の強力ミニオンが多い。それらを除去できるのは強い。顔をしっかり守るために、相手ミニオンが1体しかいなくても2ターン目から打って良い。アプデで1体しかいなくても打てるようになったのは超強化だよ...。7ターン目の怒りの災厄との相性も良い。

叩きつけ

重要な除去。アグロ相手にはマストキープ。「右に剣を、左に盾を」で例に挙げた通り、最近はヘルス2の強力ミニオンが多い。ただドローも強いので、手札にこれらがある場合に使う順番は『右手に剣を、左に盾を→ぶった切り→シールドスラム=叩きつけ』くらい。特に叩きつけは旋風剣と合わせてヘルス3ミニオンをドローしながら除去できたりするので、できるだけ残したい。勿論これしか除去がなければためらうことはない。

シールドブロック

 大事な回復カード。3ターン目でドロソとして使ったり、4ターン目にシールドスラムと一緒に使ったり。余裕がある場合は3ターン目ヒロパにして、5ターン目にヒロパと一緒に使うのも良い。ヴァルゴスを引いてしまった場合は7ターン目に一緒に使って2ドロー10点回復が強力。

ツーデンランス

実は一番いらないカード。抜いてもOK。マリガンではキープしないヘルス2点の強いミニオンが多い現状だが、3ターン目にこれを装備して自分の顔を削りながら除去していたら本当に顔が足りなくなって負ける。最初の方の負け試合のほとんどがこのカードをキープしての敗北だった。基本は顔を殴り、悪の手先でバリューを出したり、小さい除去をしたり、少しだけライフを詰めるのがメインの使用方法。中盤以降に体力的余裕が出てきたら、もしくは他に方法がない場合だけミニオンを殴ると思っておこう。またコントロールやミットレンジ相手にむやみに殴ると後々手札が溢れるので、装備して殴らずにターンエンドもOK。今は武器破壊も少なく、このカードに頼り切っていないので、武器破壊されてもむしろ相手のマナカーブ通りの動きを阻害したと思えば十分だ。なお引いた悪の手先もあまり適当に扱わずに運用しよう。無理強いのトリガーや乱闘の紛れ等、使い方はいくらでもある。

無理強い

小回りが効きづらい確定除去。エドウィンやマナの巨人に強力。中盤に中型ミニオンの除去に使ってもよい。このデッキはコントロールではないので、除去を温存するより大型ミニオン着地の土壌作りと堅実なヘルス守りのが重要だ

刃拳のカーガス

超重要カード。序盤に引いたら除去としてどんどん使ってよい。メイジは変身、プリはコントロール奪取があるので、彼ら相手には確定で死ねるタイミングで出そう。ゲーム後半で好きなタイミングでミニオンを埋められるのも重要。超次元切断機を使いきる前にミニオンを引ききってしまうこともあるので、そうなったら次のターン超次元切断機を使うタイミングで埋めるようにしよう

大魔術師ヴァルゴス

超次元切断機や学位授与式の当たり枠。超次元切断機ではミニオンが7体並び、学位授与式では挑発ディバシが2体並ぶ。ただしカーガスが殴れなかったり、不良学生が効果を発動しないので、そこだけはちょっと微妙。引いてしまった場合は「シールドブロック」や「右手に剣を、左に盾を」などで回復に当てられる。ヴァルゴスが傷ついても2点装甲が重要な場合は多い。コントロール相手にはプレッシャーを与えるために超次元切断機の使用の前のターンに押し付けることもできる。

乱闘

全体除去だが1体残る。この一体が大きなリスクなので、小型が5,6体並んでいる場合を除き、最終手段にしよう。できる限りの「怒りの災厄」コンボなどでリスクを負わずに除去したい。乱闘を使わずにゲームに勝利できるのがもっとも確実な勝利だ。

怒りの災厄

最強の除去。やむを得ず単体除去として使う場合もある。このデッキは1,2マナで小さいダメージを与えるカードが多いので、全体除去や大型除去専用のカードと思わず、また旋風剣に限らず小さなカードと合わせて、1,2体除去するのも十分強力。このカードの強みは状況に合わせて複数体を選択的に確定除去できる点。6,7ターン目にこれを使ってボードをクリーンにし、次のターン比較的安全に学位授与式や不良学生に繋げる、なども重要なプレイング。何体除去できるかやどれだけ大きなミニオンを除去できるかより、次のターンに何を繋げるかを考えて使用しよう。

学位授与式

7ターン目に打ちたい強力カード。後攻であればコインで6ターン目、次のターンにもう一枚、さらに次のターンに手札から不良学生、等が黄金ムーブだ。8ターン目以降は7マナで打つ必要性や挑発の必要性が低ければ手札から大型を出した方がよい場合が多い。このカードはコピーを召喚ではないので、超次元切断機を2枚使うまでにデッキにミニオンがいなくなる可能性を上げるのはリスキー。腐るなら超次元切断機より学位授与式が腐る方が良い。勿論、他にプッシュする選択肢がなければ使う。

不良学生

調整版ラグナロスな超強力カード。6/8と3/3が2体出る。8ターン目に素出ししても良い。それだけで反撃の狼煙になって攻防が入れ替わり、勝ちに繋がる。相手は無視するとどんどんボードを取られるし、除去すると顔詰めるのが遅れるという状況になる。これから続けざまに大型をどんどん出すだけで勝手に相手がつぶれてくれる。なお、ボードがクリーンな状態で超次元切断機から出せると即12点顔に叩きつけられる。えぐい。除去されても大概3/3は少し残るので、そこから更に顔を詰められる。このデッキの根幹を支えるカード。出し惜しみをせずに押し付けたい。

ラトルゴア

超強力カード。こいつはひたすら顔を殴ろう。沈黙されない限り除去されても少し小さくなって次のターン確実に顔を殴れるのがこのカードの強さ。毎ターン確実に相手の顔を削っていける。このカードが序盤に出せたら、手札の除去カードは相手の挑発ミニオンの除去に使い、ラトルゴアがフェイスを殴れるように調整する。追加で大型出してごり押しでもOK。相手が他の大型除去にマナを使用すれば挑発出すのに使うマナは不足する。

超次元切断機

このデッキのコア。基本的に7ターン目は学位授与式だが、それ以降はこのカードが核となる。「刃拳のカーガス」で「転生カーガス」を2枚埋めるのも十分強いし、ヴァルゴスではミニオンが7体並び、不良学生は即12点が生まれ、ラトルゴアは次のターン以降毎ターン最大18点が発生する。超次元切断機を2枚使い切る前にデッキのミニオンがなくならないようにしたく、なくなりそうな場合は「刃拳のカーガス」を温存して、超次元切断機使用直前に埋めるようにしよう。

1-3各カード解説(入れていないカード)
魔刃嵐

3マナは重い。ヘルス1,2,3のミニオンが混在して並ぶ場合が多いため、3ターン目に打つには弱く、他の除去との組み合わせをするためには5ターン目などになり遅い。大型の単体除去としても使えるが、自分のミニオンを巻き込む点で無理強いや怒りの災厄対比弱く、そもそも現環境で超大型確定除去の頻度は多くない。

アズィノスの防塁

持ってないので入れてないだけで、正直強いと思う。アグロ対策に寄せるならツーデンランス抜いてこれでもよい。その分悪の手先を使った細かな除去がしづらくなるけど。

衝突事故

結局誰にどの状況で使いたいかと言われるとそんなにない。アグロ対策には少し遅いし、ハンターは2/3とかのヘルスのが多いミニオンが邪魔で、欠片デモハンも5/5単体だけいる状況などが多く、使える場面がかなり限定的。メイジがマナの巨人置く時も2回に分けて置いたりするし。現環境に求められていない状態。

死神の大鎌

4ターン目というのがもう遅いのと、効果を使うなら5ターン目でアグロやハンター相手にはもう間に合わない。また、現状中型ミニオンを横に並べるヒーローが少ないので環境に求められていない。パラディンでもせいぜい2体を強化するスタイルなので。

狂乱のアスペクト・デスウィング

8ターン目に手札から出せると強いが、超次元断絶機や学位授与式から出ても、「不良学生」や「転生カーガス」のように盤面への干渉が早いわけでもなく、「屑鉄山のコロッサス」のように挑発があるわけでもなく、「ラトルゴア」のように除去耐性があるわけでもないのが微妙。枠が余ったら入れる、というくらい

屑鉄山のコロッサス

挑発がついてて断末魔で挑発出てくるのも偉い強力カード。大型が足りないならまずこれを1枚入れたい。ツーデンランスを抜いてこれでも良いかもしれない。

月の巨人

「ラトルゴア」並みに除去耐性があるのが偉い。入れる大型候補としては有効。枠次第で入れても良いカード。

 ※ネットによく上がっているビッグウォリのレシピは「死神の大鎌」「衝突事故」「狂乱のアスペクト・デスウィング」が入っているものが多いが、これらはビーストドルイド全盛期(それらがたくさんいた時期)のものと思われる。確かにドルイドは中型ミニオンを並べ、かつ確定除去がないため、これらがよく効く。ただし2020/10/24現在ではビーストドルイドはほぼいなくなっていて、メイジ・パラディン・デーモンハンター・ハンターがメインなので、これらのカードが不要なものと考えられる。今はさらにメイジがナーフされ、環境はまた変わっていくと考えられるので、レシピは更なるアップデートが必要だ。

2.各マッチングとマリガン

基本的なマリガンの仕方。勿論他のカードの状況などで詳細に変わるけど、基本的なところを解説。基本「刃拳のカーガス」以外のミニオンは返す。不運にもミニオンを引きまくって学位授与式と超次元切断機の対象がいなくなる可能性を下げるのは重要。各ヒーロー横のカッコ内はマッチングの有利不利を感覚で書いてる。

①デーモンハンター (5.5/4.5で微有利)

基本キープ:シルスラ・体育学の予習・右に剣を、左に盾を・ぶった切り・叩きつけ

上記が2枚以上あれば:シールドブロック

相手がアグロで序盤からグイグイ来られた場合に止められないと顔がなくなって即死するので、序盤の除去を最優先に。欠片を使ったタイプならこれらのキープカードは即仕事をするわけではないが、そもそも地力で勝てる可能性が高いので、アグロを警戒するマリガンになる。相手は攻撃でしかダメージが出せないので、学位授与式の挑発や、体育学の予習での挑発の価値が高いので、気を配ろう。挑発貫通する「ケイン・サンフューリー」や沈黙はできるだけ早めに使わせたい。欠片相手では特に、ラトルゴアの前に不良学生等を出して、沈黙を誘いたい。

②ハンター(4/6で不利)

基本キープ:シルスラ・体育学の予習・右に剣を、左に盾を・ぶった切り・叩きつけ

上記が2枚以上あれば:シールドブロック

相手がブン回って序盤からグイグイ来られた場合に止められないとあっと言う間に顔がなくなって、最後はヒロパや「殺しの命令」で即死するので、序盤の除去を最優先に。相手はパワーカードが多いので、的確に除去し続けないと7マナまで実質持たない不利マッチング。自分が上振れするか相手が下振れないときついので、都合よくカードを引けるか、相手が事故った際はきちっと勝てるように、出し惜しみせず除去していこう。

③パラディン(5.5/4.5で微有利)

基本キープ:シルスラ・体育学の予習・右に剣を、左に盾を・ぶった切り・叩きつけ・刃拳のカーガス

上記が2枚以上あれば:シールドブロック

相手はパワーカードが多く、序盤からブン回られると即死するので、序盤からしっかりと除去する。パラディンは4/2の武器と「ペン投げ野郎」を除いてミニオン以外からは打点が出ないので、ボードをクリーンしてしまえば安心できる点で救いがある。相手はラトルゴアへの対処法がないので、ラトルゴアを着地させて相手の顔を素早く詰めるのが重要になる。相手は延命のために挑発なども出してくるが、一度攻勢に回ったら除去カードをどんどん相手の挑発の除去に使い、相手の顔を殴っていこう。バフ対象にされそうな小型ミニオンもできる限り抑えていきたいが、大型ミニオンは絶対に顔を殴ること。時間を与えると正義の聖典を引かれる可能性が上がって危険。正義の聖典からの全体除去は怖いが、ためらうと負けるので、相手に使わせるつもりでどんどんプレッシャーをかけていく。相手はデッキに2枚しか入ってないし、今の場面までに両方引いている可能性も高くない。長期戦になるとこちらはミニオンを引ききって不利になる可能性があるので、一気に勝負を決めよう。

④ローグ(6/4で有利)

基本キープ:シルスラ・体育学の予習・右に剣を、左に盾を・ぶった切り・叩きつけ・旋風剣・刃拳のカーガス・シールドブロック

テンポ型であれば有利。アグロ型は隠れ身ミニオン1体にためらわず旋風剣を使っていく。アグロ型の中盤以降、腹裂きや武器でヘルスを削りに来るので、除去カードでヘルスが守れるのは序盤だけ。除去カードを腐らせないために序盤から使って顔を守ろう。武器ダメージは強力だが一過性なので、ヒロパやシールドブロックで耐える。相手は「昏倒」を持っている場合があるので、挑発や大型を過信せず、できるだけボードをクリーンにし、昏倒を受けてもヘルスが持つように工夫しよう。

➄ウォーリア(5/5)

基本キープ:刃拳のカーガス・シールドブロック・学位授与式

相手がビッグウォリだろうと爆弾ウォリだろうと、序盤の除去はほぼ不要で、先に大型でマウントをとった方が勝ちなので、7ターン目に確実に学位授与式を使えるようにコーディネートする。学位授与式で「刃拳のカーガス」を引いてしまうと弱いので、「刃拳のカーガス」はキープ。あとは10ターン目に超次元切断機を使うためにドロソが少しでもほしい。相手のペースに付き合っていたら勝てないので、ひたすらこちらの大型を押し付ける。ラトルゴアが出てきたら、シールドスラムと無理強いと怒りの災厄など持てる限り全ての除去を使って速攻で小型化する(こちらのミニオンは顔を殴り、ラトルゴアには殴らない)。大型のまま無視すると「血盟の傭兵」でコピーされたりして手に負えなくなる。すぐに6/6くらいまで小さくしておきたい。相手もビッグウォリの場合、デッキ切れが見えてきてから、除去の温存とファティーグダメージの計算を加味した戦術に移行しよう。それまでは一気に押しつぶす全力の戦術だ。コントロール相手にはファティーグ勝負になった時点でほぼ負けなので、そこは考えなくていい。

⑥メイジ(5/5)

基本キープ:学位授与式

学位授与式があれば:体育学の予習・刃拳のカーガス・シールドブロック・叩きつけ

相手は除去が豊富かつそれらを発見とランダム生成してくるので、除去が相手の手札に溜め込まれる前に、できる限り早く攻勢に出たい。そのために7ターン目に確実に学位授与式を打てるようにマリガンをしよう。学位授与式があればドロソや相手の1/3呪文ダメージや魔法使いの弟子を倒せるように急襲を取りに行く。相手は「退化の矢」というラトルゴア対策を持っているので(多くの場合デッキ外から持ってくるが)、「刃拳のカーガス」に使わせるなど、序盤で使わせたい。また、このマッチングでは凍結されても6点分の打点が出せる不良学生の価値が非常に高いのを覚えておこう。相手はランダムなカード取得カードが多いため、的確な除去を持っているかの確率振れが大きく、下振れた時は確実に勝てるようにどんどん押し付けていこう。時間を与えるほど相手が除去を手にする可能性がどんどん増えてしまう。

➆プリースト(3/7で不利)

基本キープ:学位授与式

相手は「死の災厄」という沈黙付きの除去や、「カバルの侍祭」と「無気力の波」コンボというコントロール奪取など、ラトルゴアも一切効かない強力な除去があるので、それらを引かれる前に倒すために、できる限り早く攻勢に出たい。そのために7ターン目に確実に学位授与式を打てるようにマリガンをする。特に9マナで「死の災厄」があるので、9ターン目までにどこまで追い詰められるかというところも重要な点になる。先攻で残り12点まで追い詰めれば、9ターン目に「死の災厄」を受けても返しターンで次元切断機から不良学生の12点パンチで勝利の目もある。強力な除去を持たれてしまうと勝てる可能性はかなり低いので、引かれなかった場合は確実に勝てるようなプレイングをしよう。

⑧ドルイド(6/4で有利)

基本キープ:学位授与式

クッチャベラードルイドはほぼ見ないので、大型のビーストドルイドを警戒する。これも先に大型を出してマウントを取ることが重要なので、全力で学位授与式を探しに行く。相手は基本マナ加速しかしてこないので小型の除去は不要だ。相手はラトルゴアの対策法がないため、ラトルゴアの着地が重要になる。学位授与式からどんどんプッシュし、苦し紛れに挑発を出されてもシールドスラムや無理強いで除去し、「異境の乗騎売り」には乱闘や怒りの災厄でケアして、どんどん顔を殴って勝利を目指そう。

➈シャーマン(6/4で有利)

基本キープ:シルスラ・体育学の予習・右に剣を、左に盾を・ぶった切り・叩きつけ・刃拳のカーガス

上記が2枚以上あれば:シールドブロック

アグロ系の場合が多いので、しっかり序盤からケアできる手札にする。小型を並べて全体バフが基本戦術になっているので、小さいうちからしっかり除去していく。5ターン目以降で乱闘が手札にあり、小さい除去が切れてきてから、引き付けての除去を行うようにする。「血の渇き」による突然のリーサルを受けないように注意。ハイランダーやクエストなどの場合は、単純なデッキパワーの差で勝てる場合が多い。シャーマンは「呪術」や「退化の矢」といった強力な除去があるが、ドロソに乏しく、プッシュし続けれていれば案外すぐ息切れを起こす。トーテムにバフをしてきた場合はトーテムシャーマンの可能性もあるので、丁寧に除去する。トーテムを止められず、5ターン目まで顔を殴られ、満を持して乱闘したら成長したコピートーテムの1体が残り、そこからさらにトーテムがコピーされ...などというしょうもない負け方をする確率を下げるように。

➉ウォーロック(6/4で有利)

基本キープ:シルスラ・体育学の予習・右に剣を、左に盾を・ぶった切り・叩きつけ・刃拳のカーガス

ほぼマッチングしていないが、アグロの場合はデーモンハンター対策のようにしっかりと除去していければOK。ガラクロンドの場合は大型をどんどんプッシュする。相手はラトルゴアの対策がなく、強力な除去も「炎の災厄」を打ち切ってしまえば終わりなので、息切れを起こさせるためにどんどん攻めよう。

3.このデッキの楽しさ

このデッキの楽しさは何と言っても攻防逆転の瞬間だろう。さっきまでずっと守りに徹していたところから、大型をどんどん展開し、対応に追われる立場が逆転し、ガンガン顔を殴って追いつめていく快感はたまらない。また普段は相手を無残に引き潰すアグロが、こちらの大量に残ったヘルスと大型ミニオンを前に苦しむ姿は最高に愉しい。圧倒的愉悦。アグロに不快感を感じたらぜひ使ってほしい。引き次第で勝てないこともあるが、丁寧なマリガンとプレイングが出来ればマッチング自体は有利で、攻防逆転した際の快感はひとしおだろう。

ハースストーンのレジェンド到達は結構時間がかかり、モチベーションも維持も重要な要素になってくる。モチベーションの維持に最適なものの一つが「楽しいこと」であるのは間違いなく、そういう点でこのデッキは素晴らしいと思う。

今後もこんなビッグウォーリアがある環境だといいなぁと思う次第だ。

以上。